テレビの前で番組や動画を見たりしますが、テレビから少し離れた場所(5mくらい)、例えば、キッチンなどで料理をしながら、見たい場合もありますよね。
ただし、少し離れた場所では音量を大きくしないと聞こえませんが、家族もいるとうるさいと思うかもしれないのが悩みですね。
音量を調整するのに工夫がいるかもしれませんが、キッチンだと聞こえずらい音量になるかもしれませんね。
昔はテレビからケーブルを延長して、キッチンにもスピーカーを設置する方もいましたが、そんな配線をしなくてもよい方法はないでしょうか?
テレビから少し離れた場所には、音を無線で飛ばすbluetoothトランスミッターを使い、イヤホンで聞けばテレビの前の音量と少し離れた場所の音量は分けることができます。また、イヤホンも遅延がないbluetoothトランスミッター対応だとなおよいですね。
この記事では、Bluetoothトランスミッターとそれに対応する遅延の少ないイヤホンの選び方やおすすめの商品について詳しく紹介します。
■低遅延bluetoothトランスミッター
JPRiDE Bluetoothトランスミッター & レシーバー JPT1 サンワサプライ Bluetooth送信機・受信機 400-BTAD008/EZ4-BTAD008 TSdrena Bluetooth 送受信機 HEM-BLVTTRE Sennheiser Bluetoothトランスミッター BT T100 イヤホンマイク、ヘッドセット ブラック■低遅延対応イヤホン
ELECOM Bluetoothイヤホン LBT-GB41RD オーディオコム ワイヤレスネックアームイヤホン HP-W250N(1個) MEE audio PINNACLE P2BTX2 SENNHEISER プロ用モニタリングイヤホン赤 IE 100 PRO RED NUHEARA フルワイヤレスイヤホン IQBUDS2 MAXテレビとの遅延がないbluetoothトランスミッターとイヤホンの選び方
bluetoothトランスミッターは多くの商品が発売されています。
テレビから少し離れた場所でテレビを見たいといった利用シーンを想定でどんな条件のbluetoothトランスミッターがぴったり合うか説明します。
bluetoothトランスミッターとは
bluetoothトランスミッターとは、テレビの音をイヤホン端子と接続し、トランスミッターでbluetoothに変換します。bluetoothに変換された音はbluetoothイヤホンを通じて聞くことができます。
簡単に図で書くと下のような感じです。テレビとbluetoothトランスミッターとの接続は簡単そうですね。
bluetoothトランスミッターの送信機能を使って、イヤホンに無線で飛ばします。
遅延がないbluetoothトランスミッターやイヤホンの条件
前提として、少し離れてところでテレビを見るので、映像と音声がずれていると違和感がありますよね。
よって、遅延が少ない機種を選ぶことが重要と考えます。
では、遅延がない機種とは何でしょうか?
bluetoothトランスミッターではbluetooth非対応のテレビからの音声をコーデックという技術を使い、変換しますので変換に時間がかかりこれが遅延の要因となります。
現在、遅延が最も少ないコーデックはaptX LLです。
これに対応する、bluutoothトランスミッターやイヤホンを使うと遅延をあまり感じません。
主なコーデックの比較表は以下となります。
遅延 | 特徴 | |
SBC | 220ms±50ms | 標準コーデック。 遅延は比較的大きい。 |
AAC | 120ms±30ms | 主にiPhoneで採用されている。 遅延は中程度。 |
aptX | 70ms±10ms | 低遅延。 |
aptX HD | 約130ms | 低遅延。 |
aptX LL | 40ms未満 | もっとも遅延が少ない。 |
テレビの音を送信するbluetoothトランスミッターと受信するイヤホン(ヘッドホン)の両方がaptX LLをサポートしていれば、遅延が最も小さいことになります。
したがって、テレビの映像と音が違和感なく感じることになります。
ちなみに、aptX LL対応のbluetoothトランスミッターだけ購入し、SBC対応のイヤホンだとすると遅延はaptX LL対応よりもあると思います。自分が使っているイヤホンが何のコーデックか分からない場合は、一度自身のイヤホンで試してもらってから、イヤホンもaptX LL対応に買い替えをしてもよいですね。
bluetoothトランスミッターの送信機能と受信機能
bluetoothトランスミッターは送信と受信があります。この記事で説明している、テレビから少し離れた場所で音声を聞くので、bluetoothトランスミッターとしては送信機の機能が必要です。
受信機のみの製品もあるのでご注意ください。
テレビとの遅延がないおすすめのbluetoothトランスミッター
JPRiDE JPT1
JPRiDEはイヤホンを中心に製造している日本のメーカーです。
JPRiDEのbluetoothトランスミッターJPT1は価格帯で3,000円前後です。かなり小型です。
低遅延コーデックaptX LLをサポートしています。他のコーデックはSBCとaptXです。
テレビとの接続も簡単でイヤホンジャックを使用します。
バッテリー内蔵なので電源ケーブルは不要です。
JPRiDE JPT1はイヤホンへの送信だけでなく受信機能もあります。たとえば、スマホから音楽を受信し、スピーカーに接続するといったこともできます。
SOUNDPEATS S2
SOUNDPEATS S2の価格帯は4,000円前後のトランスミッターです。
低遅延コーデックaptX LLをサポートしています。他のコーデックはSBCとaptXです。
テレビとの接続も簡単でイヤホンジャックを使用します。
バッテリー内蔵なので電源ケーブルは不要です。連続利用時間は8時間です。
サンワダイレクト 400-BTAD008
サンワダイレクトのbluetoothトランスミッター400-BTAD008は価格帯が7,000円前後です。
低遅延コーデックaptX LLをサポートしています。他のコーデックはSBCとaptX HDです。
テレビとの接続も簡単でイヤホンジャックまたは光デジタル端子のどちらかを使用します。光デジタル端子経由の方が遅延がより少ないと考えます。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。
給電はテレビなどのUSBポートやUSBコンセントと接続し、電源をONにします。
サンワダイレクト 400-BTAD008はイヤホンへの送信だけでなく受信機能もあります。たとえば、スマホから音楽を受信し、スピーカーに接続するといったこともできます。
送信機能のみなら、サンワダイレクト 400-BTAD011が少し安い(6,000円前後)です。
Bluetoothトランスミッター 送信機 3.5mm AUX EZ4-BTAD0111Mii B03Pro
1MiiのbluetoothトランスミッターB03Proは、8,000円前後です。
bluetoothの送信および受信の両方ができます。
低遅延コーデックaptX LLをサポートしています。他のコーデックはSBCとAACとaptX HDです。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。
バッファロー BSHSBTR500BK
バッファローのbluetoothトランスミッターBSHSBTR500BKは6,000円前後です。
形状はカードリーダーのようですが、bluetoothの送信および受信の両方ができます。有線部分はイヤホンジャックのみの接続なので、どんな機器とも簡単につなぐことができシンプルです。
低遅延コーデックaptX LLをサポートしています。他のコーデックはSBCとaptXです。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。
マルチペアリングの台数も最大8台まで接続できますね。
TSdrena HEM-BLVTTRE
TSdrenaのbluetoothトランスミッターHEM-BLVTTREは、価格帯が6,000円前後です。形が横長の棒状です。
低遅延コーデックaptX LLをサポートしています。他のコーデックはSBC, AAC, aptX HDです。
AACはiPhoneやiPadで使われているコーデックスですね。
テレビとの接続も簡単でイヤホンジャックまたは光デジタル端子のどちらかを使用します。光デジタル端子経由の方が遅延がより少ないと考えます。
給電はテレビなどのUSBポートやUSBコンセントと接続し、電源をONにします。
TSdrenaのHEM-BLVTTREはイヤホンへの送信だけでなく受信機能もあります。たとえば、スマホから音楽を受信し、スピーカーに接続するといったこともできます。
ゼンハイザー BT T100
ゼンハイザーのBluetoothトランスミッターBT T100は他の商品よりも少し高価(1万円前後)ですが、使い方は簡単です。
低遅延コーデックaptX LLをサポートしています。他のコーデックはSBCとaptXです。
テレビとの接続も簡単でイヤホンジャックまたは光デジタル端子のどちらかを使用します。光デジタル端子経由の方が遅延がより少ないと考えます。
給電はテレビなどのUSBポートやUSBコンセントと接続し、電源をONにします。
bluetoothトランスミッター対応のaptX LLイヤホン
おすすめのaptX LL対応イヤホンを紹介します。
エレコム LBT-GB41
エレコム LBT-GB41は圧倒的な重低音と抜け感のあるクリアなサウンドを楽しめるワイヤレスイヤホンです。
低遅延コーデックaptX LLに対応しているので、bluetoothトランスミッターとのペアリングで少し離れた場所で映像と音声を楽しめます。
色は黒と赤です。連続再生時間は約4.5時間ともう少し欲しいところでしょうか。価格帯は4,000円前後でお手頃ですね。
オーム電機 HP-W250N
オーム電機 HP-W250Nは高品質が特徴のワイヤレスイヤホンです。外観はいたってシンプルです。
低遅延コーデックaptX LLに対応しているので、bluetoothトランスミッターとのペアリングで少し離れた場所で映像と音声を楽しめます。
色は黒のみです。連続再生時間は約12時間なので半日持ちますね。価格帯は5,000円前後でお手頃ですね。
Pinnacle P2BTX2
Pinnacle P2BTX2は、プロフェッショナルのオーディオ機器を取り扱う宮地楽器輸入事業部が取り扱うコンシューマー向けのオーディオセクションの製品です。
低遅延コーデックaptX LLに対応しているので、bluetoothトランスミッターとのペアリングで少し離れた場所で映像と音声を楽しめます。
色は黒のみです。連続再生時間は約8.5時間です。価格帯は12,000円前後です。
デザインだけでなく機能もいいですね。耳にぴったりフィットするデザインは外部からの騒音をブロックします。
ゼンハイザー IE 100 PRO
ゼンハイザー IE 100 PROはライブステージでの期待に応えるように開発されたプロ仕様のワイヤレスイヤホンです。音質は高品質です。
低遅延コーデックaptX LLに対応しているので、bluetoothトランスミッターとのペアリングで少し離れた場所で映像と音声を楽しめます。
色は黒と赤です。連続再生時間は約10時間です。価格帯は14,000円前後です。
Nuheara IQbuds2 MAX
NuhearaのIQbuds2 MAX は、ワイヤレスイヤホンは珍しくネックタイプではないカナル型のイヤホンです。低遅延コーデックaptX LLに対応しています。
価格は6万~7万円と他のワイヤレスイヤホンよりは高くなっています。
しかし、「ほぼ耳で直接聞いている」レベルの外音取り込み性能ですので、非常に遅延なく音声を聞き取れます。
より臨場感に浸りたい方はこちらもおすすめです。
まとめ
テレビの音声を少し離れた場所で聞くために接続が簡単なbluetoothトランスミッターについて紹介しました。テレビの音を無線で飛ばすのでコーデックという変換方法がいくつかあり、遅延が最も小さいaptX LL対応のbluetoothトランスミッターがふさわしいということが分かりました。
また、少し離れた場所ではワイヤレスイヤホンで聞くとテレビを見ている家族とは異なる大きさの音量で聞くことができます。
ワイヤレスイヤホンについてもテレビの映像と音がずれていないのが違和感なく見れますので、ワイヤレスイヤホンもaptX LL対応であることが条件でした。
このbluetoothでのワイヤレス接続方法は、車の中やゲームなど応用できそうですね。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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