自宅で臨場感のあるオーディオ環境を作るには豊富なオーディオ知識とコストがかかると思っていますよね。特にbluetooth非対応のテレビやオーディオ機器を簡単にワイヤレス化して聴きたいですよね。
これを実現するためにbluetoothトランススミッター機能やbluetoothレシーバー機能を使えば従来よりも簡単かつ低コストでオーディオ環境が作れます。
オーディオ環境を作りたい目的がbluetoothトランススミッターとbluetoothレシーバーで異なるので、目的に合った環境が作れます。製品によってはトランスミッターとレシーバーの両方の機能を持っているものもあります。
具体例をまとめると次の通りです。
- bluetoothトランススミッター
- テレビやゲームの音をワイヤレスで聞きたい
- bluetoothレシーバー
- 音楽ストリーミングサービスをオーディオスピーカーで聞きたい
bluetoothトランススミッターとbluetoothレシーバーの違いや接続について解説し、おすすめのbluetoothトランススミッターとbluetoothレシーバーを紹介します。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの違い
bluetoothトランススミッターとbluetoothレシーバーに違いについて説明します。
bluetoothトランススミッター機能は送信機能で、bluetoothレシーバー機能は受信機能です。
bluetoothトランススミッターは、音楽などのデータをワイヤレス化して送信します。ワイヤレス化ししたデータをヘッドホンやイヤホンで受信して音楽を聴くことになります。
bluetoothレシーバーは、音楽などのワイヤレス化したデータを受信します。bluetoothレシーバーで受信したデータはbluetoothレシーバーにつないでいるスピーカーで音を出すことになります。
bluetoothトランススミッターやbluetoothレシーバーで違いがあるので、目的や利用用途に合った機能を選択することになります。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの利用シーン
bluetoothトランススミッターの利用シーン
bluetoothトランススミッターの利用シーンは、bluetooth に対応していないTVやモニターにつなぎ自分だけの臨場感あるワイヤレス環境を作りたい方におすすめです。
テレビやミニターにbluetoothトランススミッターをつなぎ、テレビを見たりゲームをしたり自分だけのオーディオ空間が作れます。
bluetoothレシーバーの利用シーン
bluetoothレシーバーの利用シーンは、スマホなどで利用できる音楽ストリーミングサービスを自宅や車のスピーカーとつないで、スマホにある音楽をスピーカーの音で聴きたい方におすすめです。
スマホで通常はイヤホンでしか聞けない音楽をスピーカー(CDプレーヤーでもOK)を通して聴きくことができます。
bluetoothトランスミッターやレシーバーは、いろんな利用シーンがあるので利用用途の可能性が広がりますよね。
bluetoothトランスミッターやレシーバーの接続方法
bluetoothトランスミッターやレシーバーの接続|TVやスピーカ側
bluetoothトランスミッターやbluetoothレシーバーとつなくTVやbluetoohレシーバーとつなぐスピーカーとの接続は簡単です。ケープル1本でつなぐだけです。
bluetoothトランスミッターやbluetoothレシーバーとつなぐTVやスピーカーにはイヤホンジャックが少なくともあればつなぐことができます。
これにより、bluetoothトランスミッターはワイヤレス化した音声データを送信します。bluetoohレシーバーはワイヤレス化された音声データを受信します。
bluetoothトランスミッターやレシーバーの接続|ワイヤレス側
音声データをワイヤレス化して送信したり、ワイヤレス化した音声データを受信する場合、音声データをコーデックという技術を使い、変換します。
コーデックにはいくつか種類があります。
例えば、bluetoothトランスミッターのコーデックと送信先のヘッドホンやイヤホンのコーデックは同じでないと変換したデータを音声としてできません。
bluetoohレシーバーのコーデックについても、送信元のスマホのコーデックと同じでないと受信できません。
主なコーデックの比較表は以下となります。
種類 | 遅延 | 特徴 |
SBC | 220ms±50ms | 標準コーデック 遅延は比較的大きい |
AAC | 120ms±30ms | 主にiPhoneで採用されている 遅延は中程度 |
LDAC | 1000ms | 遅延は大きい ハイレゾ対応で最も 高音質 |
aptX | 70ms±10ms | 低遅 |
aptX HD | 約130ms | 低遅延。 |
aptX Adaptive | 50ms〜80ms | 低遅延 音質はハイレゾ対応 |
aptX LL | 40ms未満 | もっとも遅延が少ない |
bluetoothトランスミッターでを利用し、TVやモニターでゲームをする場合は、遅延が少ないコーデックを選ぶと快適にできます。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイント
bluetoothトランスミッターやレシーバーの目的や利用シーンについて説明しました。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの製品もたくさん出ていて、どれが良いか迷いますよね。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイントについて整理しますので、自分に合った選ぶポイントを見つけたいと考えます。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイントを以下の通りまとめました。
- トランスミッター機能とレシーバー機能のどれを使うか
- 給電は?コンセント?バッテリー?
- トランスミッター機能の場合:遅延は少ない方が良いか
- 音質:高音質で聴きたい
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイント|送信?受信?どっちを使うか
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイントとして、利用用途が送信(トランスミッター機能)を使うかそれとも受信(レシーバー機能)を使うかで異なります。
送信(トランスミッター機能)の場合、TVやゲームの音声(音楽)データをbluetoothトランスミッターでワイヤレス化してヘッドホンやイヤホンで聞くことになります。
受信(レシーバー機能)の場合、スマホやPCなどからワイヤレス化した音声(音楽)データをbluetoothレシーバーにつないだスピーカーなどで聞くことになります。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイント|給電
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイントとして、そのbluetoothトランスミッターとレシーバーがどういった給電方法で動くかです。
bluetoothトランスミッターとレシーバーにバッテリーがある製品とバッテリーがない製品があります。
バッテリーがある製品は、バッテリーに給電しっぱなし以外は連続動作時間がポイントです。
バッテリーがない製品は、コンセントから給電するのでbluetoothトランスミッターとレシーバーの周辺にコンセントが必要です。
bluetoothトランスミッターの選ぶポイント|遅延(送信のみ)
bluetoothトランスミッターを選ぶポイントとして、遅延が少ない方がよいかです。
送信(トランスミッター機能)では、TVやゲームの音声(音楽)データをbluetoothトランスミッターでワイヤレス化してヘッドホンやイヤホンで聞くことになります。
TVやゲームの音声が実際、ワイヤレス化するのでコーデックによる遅延が気になります。
ヘッドホンやイヤホンで聞いた時との音のずれがTVやゲームの映像とずれている場合、コーデックの遅延が少ないコーデックを搭載したbluetoothトランスミッターやヘッドホン、イヤホンを選びます。
遅延が最も小さいコーデックとして、apx LLがおすすめです。
bluetoothトランスミッターとレシーバーの選ぶポイント|高音質
bluetoothトランスミッターやレシーバーを選ぶポイントとして、コーデックが高音質対応かどうかです。
高音質対応のコーデックが、aptX HDやLDACならハイレゾ相当の高音質で聴くことができます。
映像とのずれが気になる場合は避けた方が良いが、遅延を気にしない利用で高い音質で聴きたい場合に最適。
bluetoothトランスミッターとレシーバーのおすすめ|送信&受信用
おすすめのbluetoothトランスミッターとレシーバー|JPRiDE
JPRiDEはイヤホンを中心に製造している日本のメーカーです。
JPRiDEのJPT1は価格帯で3,000円前後で、bluetoothトランスミッターとレシーバーの機能があります。
特徴はかなり小型で、機器との接続が簡単ですね。
TVやスピーカーとつなぐコネクタは3.5mmステレオ(イヤホンジャック)です。
bluetoothトランシミッターとしての利用では、aptX LL対応なので低遅延です。
機能 | トランスミッター、レシーバー |
重量 | 18g |
サイズ | 4.3cmx4.3cmx1.2cm |
コネクタ | 3.5mmステレオ |
コーデック | 送信:aptX LL, aptX, SBC 受信:SBC |
複数同時接続 | 2台(SBCとなる) |
bluetooth Ver | 4.1 |
給電 | ・本体側:USB type B ・コンセント側:USB type A |
充電時間 | 2時間 |
連続使用時間 | 13時間 |
おすすめのbluetoothトランスミッターとレシーバー|SOUNDPEATS S2
SOUNDPEATS S2の価格帯は4,000円前後で、bluetoothトランスミッターとレシーバーの両方の機能があります。
特徴はかなり小型で機器との接続が簡単ですね。
TVやスピーカーとつなぐコネクタは3.5mmステレオ(イヤホンジャック)です。
bluetoothトランシミッターとしての利用では、aptX LL対応なので低遅延です。
機能 | トランスミッター、レシーバー |
重量 | 18g |
サイズ | 4.6×3.3x1cm |
コネクタ | 3.5mmステレオ |
コーデック | 送信:aptX LL, aptX, SBC 受信:SBC |
複数同時接続 | 2台(SBCとなる) |
bluetooth Ver | 5.0 |
給電 | ・本体側:USB type B ・コンセント側:USB type A |
充電時間 | 2時間 |
連続使用時間 | 8時間 |
おすすめのbluetoothトランスミッターとレシーバー|サンワダイレクト 400-BTAD008
サンワダイレクトの400-BTAD008は価格帯が7,000円前後で、bluetoothトランスミッターとレシーバーの機能があります。
トランスミッター、レシーバー機能のどちらもイヤホンジャックまたは光デジタル端子のどちらかを使用します。光デジタル端子経由の方が遅延がより少ないと考えます。
bluetoothトランシミッターとしての利用では、aptX LL対応なので低遅延です。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。
機能 | トランスミッター、レシーバー |
重量 | 42g |
サイズ | 7.7cmx8.5cmx2cm |
コネクタ | ・送信:3.5mmステレオ、光デジタル、USB ・受信:3.5mmステレオ、光デジタル |
コーデック | aptX LL, aptX, aptX HD,SBC |
複数同時接続 | 2台(SBCとなる) |
bluetooth Ver | 5.0 |
給電 | ・本体側:USB type B ・コンセント側:USB type A |
おすすめのbluetoothトランスミッターとレシーバー|バッファロー BSHSBTR500BK
バッファローのBSHSBTR500BKは6,000円前後で、bluetoothトランスミッターとレシーバーの機能があります。
重さが14gなので小型です。
形状はカードリーダーのようですが、bluetoothの送信および受信の両方ができます。有線部分はイヤホンジャックのみの接続なので、どんな機器とも簡単につなぐことができシンプルです。
bluetoothトランシミッターとしての利用では、aptX LL対応なので低遅延です。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。
マルチペアリングの台数も最大8台まで接続できますね。
機能 | トランスミッター、レシーバー |
重量 | 14g |
サイズ | 2.9cm×5.6cm×0.7cm |
コネクタ | 3.5mmステレオ、光デジタル |
コーデック | aptX LL, aptX, aptX HD,SBC |
同時登録数 | 8台(受信のみ) |
bluetooth Ver | 4.2 |
給電 | USB |
充電時間 | 2時間 |
連続使用時間 | 送信モード:最大約16時間 受信モード:最大約11時間 |
おすすめのbluetoothトランスミッターとレシーバー|TSdrena HEM-BLVTTRE
TSdrenaのHEM-BLVTTREは、価格帯が6,000円前後です。形が横長の棒状です。
形は箱型ですが、手のひらにのるのでサイズはコンパクトですね。
bluetoothトランシミッターとしての利用では、aptX LL対応なので低遅延です。
iPhoneやiPadのコーデック AACに対応しています。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。
バッテリーがないのでUSBから給電しながら使用します。
機能 | トランスミッター、レシーバー |
コネクタ | 3.5mmステレオ |
コーデック | aptX LL, aptX, aptX HD,AAC,SBC |
複数同時登録 | 2台 ※ペリング可能だが同時利用は1台のみ |
bluetooth Ver | 5.0 |
給電 | ・本体側:USB type B ・コンセント側:USB type A ※バッテリー非搭載 |
おすすめのbluetoothトランスミッターとレシーバー|ゼンハイザー BT T100
ゼンハイザーのBluetoothトランスミッターBT T100は他の商品よりも少し高価(1万円前後)ですが、使い方は簡単です。
テレビ等との接続も簡単でイヤホンジャックまたは光デジタル端子のどちらかを使用します。光デジタル端子経由の方が遅延がより少ないと考えます。
bluetoothトランシミッターとしての利用では、aptX LL対応なので低遅延です。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。
機能 | トランスミッター、レシーバー |
重量 | 85g |
サイズ | 9.3cm×9.3cm×2.7cm |
コネクタ | 3.5mmステレオ、光デジタル |
コーデック | aptX LL, aptX, aptX HD,SBC |
複数同時接続 | 2台 ※複数同時接続時、 aptX LLは非対応 |
bluetooth Ver | 4.2 |
給電 | USB |
bluetoothトランスミッターとレシーバーのおすすめ|送信のみ
おすすめのbluetoothトランスミッター|サンワダイレクト 400-BTAD011
サンワダイレクトのbluetoothトランスミッター400-BTAD011は価格帯が6,000円前後で、送信機能のみです。
テレビ等との接続も簡単でイヤホンジャック、光デジタル端子同軸ケーブルのどれかを使用します。
bluetoothトランシミッターとしての利用では、aptX LL対応なので低遅延です。
また、aptX HDコーデックに対応しているのでハイレゾ相当の高音質です。別売りの低遅延aptX LL対応のネックスピーカーセットでさらに臨場感が高まりますね。
機能 | トランスミッター |
重量 | 53g |
サイズ | 5.7cm×5.2cm×2cm |
コネクタ | 3.5mmステレオ、光デジタル、同軸デジタル |
コーデック | aptX LL, aptX, aptX HD,SBC |
複数同時接続 | 2台 ※2台同時にaptX LL |
bluetooth Ver | 5.0 |
給電 | USB |
おすすめのbluetoothトランスミッター|ゼンハイザー BTD 600
ゼンハイザーのbluetoothトランスミッターBTD600は価格帯が8,000円前後で、送信機能のみです。
BTD600は直接、PCに挿して使うことを想定しています。PCで動画をみたり、ビデオ会議をするに便利ですね。
写真のBTD 600は分離して、USB TypeAのポートになります。
コーデックは、aptX Adaptiveで遅延は比較的小さく、音質もハイレゾ相当なのでバランスよく音声を聞くことができますね。
機能 | トランスミッター |
重量 | 46g |
サイズ | 1.5cm×0.8cm×2cm |
コネクタ | USB Type A,USB Type C |
コーデック | aptX Adaptive |
bluetooth Ver | 5.2 |
給電 | USB |
bluetoothトランスミッターとレシーバーのおすすめ|受信のみ
おすすめのbluetoothレシーバー|Anker Soundsync bluetoothレシーバー
アンカーのAnker Soundsync bluetoothレシーバーは価格帯が3,000円前後で、送信機能のみです。
本体のイヤホンジャックを車や自宅のスピーカーに取り付けるだけです。
給電は付属のUSBケーブルで行います。
機能 | レシーバー |
重量 | 12.2g |
サイズ | 5cm×1cm×2.9cm |
コネクタ | 3.5mmステレオ |
コーデック | SBC |
同時登録数 | 2台 ※受信は1台のみ |
bluetooth Ver | 5.0 |
給電 | USB |
充電時間 | 2時間 |
連続使用時間 | 最大約12時間 |
おすすめのbluetoothレシーバー|ロジクール BB200
ロジクールのbluetoothレシーバーBB200は価格帯が5,000円前後で、送信機能のみです。
スピーカーとの接続はイヤホンジャックまたはRCA端子(赤と白のケーブルが目印)で接続します。
給電は本体とACアダプターをコンセントにつないで利用します。
機能 | レシーバー |
重量 | 約34g |
サイズ | 5.1cm×5.7cm×2.2cm |
コネクタ | 3.5mmステレオ、RCA端子 |
コーデック | SBC |
同時登録数 | 2台 ※切り替えが簡単 |
bluetooth Ver | 3.0 |
給電 | AC電源 |
まとめ|bluetoothトランスミッターやレシーバーによるオーディオ環境
bluetoothトランスミッターやレシーバーで簡単にオーディオ環境の作り方について説明しました。
具体的には接続やbluetoothトランスミッター、レシーバーの選ぶポイントです。
すでにお持ちのbluetoothに対応していないテレビやオーディオ機器にbluetoothトランスミッターやレシーバーをつないで、自分だけのオーディオ環境が作ることができますね。
どんなことをしたいかが分かるとbluetoothトランスミッターやレシーバーを選ぶポイントでどれを重視するかが分かると思います。
選ぶポイントが分かればおすすめしているbluetoothトランスミッターやレシーバー製品の中から選択してもらえると助かります。
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